パーマをかけたら傷んでしまった。カットで解決しますか?
ども、くせ毛マイスター野坂信二です
実際に寄せられたお悩みにお答えしていきます!
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パーマをかけたら傷んでしまった。カットで解決しますか?
はじめまして。ブログを拝見してメールさせていただきました。私は今20歳なのですが、昨年の10月頃にパーマをかけてみようと思い初めて訪れた美容室で施術してもらいました。元々私の髪がダメージがひどかったせいもあるのですが結果的に失敗だと言われてしまい現在はチリチリパサパサの状態です・・・ちょうど先日まで成人式を控えてたこともあり髪は切らずに毎日アイロンでなんとか頑張っていたのですがお風呂から上がるとチリチリに戻ってしまうので思い切って髪を短くしようかと思っています。とはいっても、私の顔の形や骨格なども考えるとあまり短すぎるのも嫌なのでミディアムっぽい重めのボブがいいなと考えています。ただ、パーマの失敗で髪は傷んでいるし元々くせが強い方だとも言われているので私のような状態の人はカットだけでは上手くいかないでしょうか?お忙しい中、長々とした文で申し訳ないですがお返事頂ければ嬉しいです。よろしくお願いします。
まとめると、パーマをかけたら、もともとダメージがあった髪がさらに傷んでチリチリ・パサパサになってしまった。毎日アイロンするのも大変だから、いっそ短くしてしまおうか(悩)ということですね。あるあるな感じです。
カットのみで今の状況を解決できるかどうかは
- 髪のどの部分がパーマでチリチリパサパサになってしまったのか?
- 元々の癖の強さはどのくらいなのか?
- パーマ部分以外の痛み具合はどうなのか?
この辺がキーポイントになってくるんじゃないかな、と思います。解説していきますね。
髪のどの部分がパーマでチリチリパサパサになってしまったのか?
ロングヘアの人がかけるパーマなら基本的に、中間から毛先の部分で根元からかけることはないと思うので、そのパーマによる痛みでチリチリパサパサな部分がどこから始まっているのか?というのがポイントになってきますね。
単純な話その部分を切り落としてしまえば、かなり改善できるかな、と思います。なぜなら、パーマの痛みによるチリチリ・パサパサは最低限なくなるのだから、パーマにより発生した嫌なことはなくなるはずです。
元々の癖の強さはどのくらいなのか?
この方の場合、いざダメージしている部分を切ろう!となると、また別な問題が発生してしまいます 何かわかりますか?
そう、「くせ毛」ですね
例えば パーマのダメージのある毛先部分をカットして、希望にあるようにミディアム程度の長さのボブにするとなると、くせ毛の場合は、影響がもろに出てくるはずです。
なぜかというとくせ毛というのは、バネみたいなものなので、髪の毛に重さや長さがあればあるほど癖が減力します。それは逆も言えて、長さを短くしたり、量を減らして軽くしたりすれば、元の強さのくせが出てくるので、長年ロングヘアだったひとがばさっと短くすれば、その人の癖「あれっ私こんなにクセ強かったっけ?」となる場合もあります。
そして単純に、活かしやすいくせ毛なのかそうでないのかも重要なポイントになりますね。
パーマ部分以外の痛み具合はどうなのか?
これも大切ですよね。「元々私のダメージがひどかったせいもあるのですが…」とあるので、自分にも責任の一端があると思っての発言だと思うのですが、失敗に繋がりやすいそれなりのダメージがあったのかな、とも予想できます。
ダメージというのは、元々持っているくせ毛を助長させたり、ダメージ自身がくせ毛を作り出してたりもするので、その部分の痛み具合によっては、元のくせ毛云々を抜かしても、カットすることで自分では扱いきれないパサつきや広がった髪になってしまうかもしれません。
髪の状況によってはストパーか縮毛矯正の選択肢もありかも
パーマというのはかかり方によっては、実際のダメージよりも傷んでしまって見えやすいケースがあります。パリッとノリの効いたシャツとシワ加工のシャツではどちらが良い悪いは置いといて、前者の方が綺麗に見える方が多いと思います。
同じようにパーマのデザインによっては、真っ直ぐなストレートヘアよりパーマヘアの方が同じ程度の髪の損傷状況だとしても、傷んで見えてしまうことが多いです。
これは実際に僕が施術させていただいた縮毛矯正のビフォーアフターなのですがAFTERの方が綺麗に見えますよね。でも髪の形を変えるほどの強力な薬剤を使って、高温のヘアアイロンで熱を加えているので、AFTERの方が確実に傷んでるんです。
[aside type=”normal”]この画像から分かることは、髪の毛の綺麗さは必ずしも髪の痛み具合とは比例しないということです。[/aside]
もしかしたらこの方も、パーマを落としたり、パーマとまとめてくせ毛もストレートヘアにしてしまえば、パーマをかける前またはそれ以上の髪の美しさを手にできるかもしれません。
ただ元々ダメージのある髪の毛にパーマをかけてさらに傷んでしまった。というケースなので、このベースに綺麗にかけれる技術者は少ないかもしれないし、そこを適当に選んでしまうと状況が悪化しかねないので要注意です。
だらだらと書いてしまいましたが、実際に状況を見てみないと判断できない要素が多すぎるので、同じようなお悩みを持つ方も、このブログだけで「あ、じゃあ縮毛矯正かけよう!」と早合点はせず、最良の選択を美容師さんと相談しながら探すことをお勧めします。
今日はこんなん。ほいじゃね♪