縮毛矯正に関するヘアケア

縮毛矯正(ストパー)にかかる平均所要時間とその理由とは?【くせ毛専門美容師が解説】

縮毛矯正(ストパー)にかかる平均所要時間とその理由とは?【くせ毛専門美容師が解説】
野坂 信二

こんにちは!

表参道エリアでくせ毛顧客率100%のくせ毛専門美容師、「くせ毛マイスター」として活動している野坂信二(@kusegemeister)です。

「のっち」という愛称で親しんでいただければと思います♪

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この記事を見てくれている方は、初めて縮毛矯正に挑戦してみようかなと考えている人かもしれないし、

いつも縮毛矯正かけてるけどなんでそんな時間かかんねんとか担当美容師さんの技術が下手くそだから遅いんじゃ、、、?なんて考えている人かもしれないですね。

 

今回は、そんな方達の疑問を解決していきましょう。

縮毛矯正(ストパー)にかかる平均所要時間とその理由とは?

時計

結論からはじめに言っておくと、縮毛矯正にかかる所要時間は3〜4時間ほどが平均です。

 

加えて、髪質やクセの強弱、髪の量やかける部位などによっても所要時間は変わってきます。

したがって、実際の髪の毛を見てみないとそのかかっている時間が適正かどうかは判断することができないのです。

 

でも、平均としては3〜4時間ほどの時間がかかるということ。髪の状態によってかかる時間に個人差が生まれるということになりますね。

 

時間がかかる理由は、施術行程の数が多いから?

美容室で施術を受ける際には、そのあとに予定を入れてたりもするのでざっくりでも今からする施術二どれくらいの時間がかかってしまうのかは知っておきたいですよね。

カットなら1時間ほど、カットとカラーなら2時間ほどの時間は美容室での拘束時間となってしまいます。

この時点で「いつもそんなに時間かかってないよ」という方も入れば、「そんな早く終わるの!?」とびっくりされる方もいるかもしれません。

 

縮毛矯正がかかる時間に個人差があるように、カットやカラーに関しても縮毛矯正ほどではないにしろ個人差は生まれてしまいます。

それは、前述したように施術を受ける側(お客さん)の髪の毛の状態によって大きく左右されるし、施術をする側(美容師)の技術力だって大きく影響してくることでしょう。

 

くせ毛をストレートヘアにする縮毛矯正は3〜4時間ほどなので、他のメニューと比べると群を抜いて施術時間が長いですね。

かなり特殊系の施術を除けば、メニュー単体でかかる時間は全メニュー中1位となる美容室が大半だと思います。

ではなぜそれほど時間がかかってしまうのか?それは単純に行程の多さが一番の要因となってきます。

 

カラーリングを引き合いに出すと、、、

[box class=”green_box” title=”【カラーリングの行程】”]

  1. カラー剤塗布
  2. (放置)
  3. シャンプー
  4. 仕上げドライ[/box]

 

[box class=”green_box” title=”【縮毛矯正の行程】”]

  1. 1剤塗布
  2. (放置)
  3. シャンプー
  4. ドライ
  5. アイロン
  6. 2剤塗布
  7. (放置)
  8. 仕上げドライ[/box]

 

このように、行程の数だけでもカラーリングと比べると縮毛矯正は2倍の行程になってしまっていますね。

施術の前にプレシャンプーをしたり、塗布の仕方やそれぞれの放置時間などについては美容室ないし、美容師さんごとに差はあれど行程自体がガラッと変わることはないと思います。

 

縮毛矯正に時間がかかってしまうことはこのように『行程の数が多い』というは非常に強く関係していると言えます。

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施術時間は、施術を受ける側の髪質が大きく関係している?

縮毛矯正とカラーリングの大きな違いは、薬剤やその他プロセスを決める際の判断材料が実は真反対なのです。

 

つまり、カラーリングは仕上がりに合わせて薬剤やその他プロセスを構築していくのに対して、縮毛矯正はその対象の髪の状態に合わせて薬剤その他プロセスを構築していくという側面を持ち合わせています。

 

カラーリングは、ベースの髪の状態はそれらの判断をする上で必要なことではないかと言えば、それは間違いです。

あくまで判断する材料の中で選択する優先順位が異なるというお話なので誤解なきよう。

 

縮毛矯正における髪質での薬剤選定やプロセス、時間の関係を表にしてみるとこんな感じ↓

かなりざっくりした表なのでツッコミどころ満載ですが、素人さんはこんな認識でオーケーです。髪質が時間に関係していることは分かりやすいかと思います。

 

施術時間は、美容師さんの技術力も大きく関係している?

これも当然のことながらありますよね。

縮毛矯正自体の行程を省力することはできなくても、一つ一つの行程の無駄を省くことで時間短縮はできますよね。

やはり慣れていなかったり、段取りが悪かったり、無駄が多かったりするとかかる時間は無尽蔵に増えてしまいます。

 

髪質や髪の状態によっては想定外のことが突如起こってしまうこともなきにしもならず。その臨機応変な対応力も数々の経験則の為せる技ですよね。

 

縮毛矯正が上手な美容師さんは少数派???

縮毛矯正という技術は、美容師側から見ても少し異質な技術なのです。

 

なぜなら、縮毛矯正は施術を希望する絶対数が他の施術と比べ、かなり少ないんですよね。

日本人の9割はくせ毛だと言われています。ですが、そのほとんどは「直毛ではない」という程度のくせ毛で当然縮毛矯正をかけるレベルではないんですよね。

 

縮毛矯正が必要なレベルのくせ毛って全体から見れば1割にも満たないほど少数なのです。

 

 

と、同時に縮毛矯正は上記に書いたように行程も多く、繊細さが強く要求される技術になるので、習得がかなり難しいです。

且つ、その場その場の臨機応変な判断能力が必要になるので、どうしてもどのくらい現場の経験を積んでいるかという経験則の乏しいアシスタントでは役不足になることが多いです。

 

 

それでも付きっきりで施術する時間の長い縮毛矯正は、重要なポイントさえもアシスタントに任せになりがち。

この点も時間がよりかかってしまう原因だし、失敗を招いてしまう原因となってしまいます。

 

ここまで書くと、何もわからない素人さんでも「あれ、縮毛矯正って実はすごくメンドクサイな存在」なんじゃ…と気づいた方もいるでしょう(笑)

 

そう、縮毛矯正やる人数が少ない割に、失敗というリスクが付きまとい、時間もかかり、付きっきり時間が多いために他のお客さんとの掛け持ち施術も難しいという、

なんともハイリスクローリターンな美容室メニューなのです。

 

 

単純な「商売」としてみるとここに足を踏み入れるのはアホ。非常に非効率的なんですよね。

だから皆やりたがらない。だから皆上達しないのです。

 

縮毛矯正をかけている人は基本的に数ヶ月おきに継続してかけています。

そして長年縮毛矯正をかけている方は縮毛矯正をしないとヘアスタイルが成り立たないほどクセが強い人もいるし、

何度も「ビビリ毛」や「根元折れ」「伸びない」といった失敗も経験されてきた方も数多くいます。

 

そして、縮毛矯正の失敗は取り返しのつかないこともよく理解をされているので、口コミや紹介、今ならSNSの情報を頼りに縮毛矯正が得意で上手な美容師さんの所に集まるんですよね。

だから縮毛矯正が得意で上手な美容師さんのところには、単純な「数」だけではなく、難易度の高く、美容師さんの縮毛矯正スキルをどんどんレベルアップさせてくれる存在もたくさん集まります。

 

かくいう僕も、「他店では綺麗に縮毛矯正がかかったことのないお客様」「他店で失敗されてしまったお客様」を数多く担当してきたし、今も継続的に担当させていただいています。

 

[box class=”gray_box” title=”縮毛矯正の失敗について”][kanren postid=”290,303″][/box]

そんなこんなで美容師の縮毛矯正スキルを上げてくれる難しい素材、状態の髪を絶えず担当している美容師さんとそんなに難易度のない素材を年に数回担当している美容師さんの縮毛矯正の技術格差は開いていいくばかり…というなんとも単純な理由が隠されていたのです。

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美容師ごとに得意ジャンルは違うという認識を。

↑僕はこんな仕事を毎日している『くせ毛専門』の美容師です。

 

なんか縮毛矯正下手な美容師さんをバカにしている印象の記事になってしまいまいたが、違うんです。

素人さんは美容師さんも美容師さんごとに得意ジャンルが違うんだ、という認識を持った方がいい。

 

病院には、内科や外科、小児科、眼科などがありますよね。

そしてそれぞれさらに細分化されていて、内科であれば消化器内科、循環器内科、代謝内分泌内科、腎臓内科など各種専門的な知識や経験が必要なのでしょう。

それぞれを専門としてやっていたり、得意ジャンルを絞っているお医者さんもごく当たり前に存在していますよね。

 

実は美容師さんも同じなんです。縮毛矯正下手美容師をディスってきたように思えること記事ですが、僕自身縮毛矯正に関しては得意・上手と自分でも断言できますが、

最近流行りの透明感のあるカラーリングなどに関しては全くもってできません。多分、見習いレベルでしょう(笑)

お客さんに「こんなカラーリングがしたい!」と言われても断ります(笑)それは、くせ毛や縮毛矯正毛とは相性があまり良くないからという理由があるからなわけですが、

リスク承知でもやりたいと言われれば、「得意な美容師さん紹介するからそっちでやってきてよ」とそういう感じです(笑)

[voice icon=”https://kusegehack.com/wp-content/uploads/2017/05/730f897cef4a873a9715cd34a5b219c1.jpeg” name=”くせ毛マイスター” type=”r”]闇雲に僕がやるよりも仕上がりもいいし、ダメージも軽減させてくれるでしょうからね。笑[/voice]

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縮毛矯正に関する質問コーナー

Q1.縮毛矯正は傷んでしまうと聞くのでかけるのが怖いです。

縮毛矯正は美容師業界の中でも技術の難易度が高く、習得することがもっとも難しい技術だと言われています。なので美容師さんの技術力によって、仕上がりのクオリティはもちろん、ダメージや持ちも全く違うんです。

上手な美容師さんであれば髪のダメージを感じないどころか髪質が良くなったように感じると思います。できることならくせ毛や縮毛矯正に特化した美容師さんを見つけてお願いすることがベスト。

僕は表参道勤務ですが、南は熊本、北は宮城からのお客様もいらっしゃいます。ぜひご相談ください♪

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Q2.傷んでいるから縮毛矯正はかけられないと言われてしまいました。

サロンワークをしているとよく耳にする言葉です。ブリーチや縮毛矯正その他何らかの原因で極端に髪が傷んでしまっているときは「これ以上縮毛矯正はかけれない」と美容師さん側が判断することも多いんです。

美容師さんの肩を持つわけではないですが、この美容師さんの判断は間違っていません!

ハイダメージ毛の縮毛矯正施術というのはかなり高難易度の技術となるので、全国でも出来る方は少数。下手に手を出してしまえばビビリ毛になってしまうことも十分考えられます。

この場合はハイダメージでも縮毛矯正をかけれる専門特化した技術を持った美容師さんに依頼をすることが最前ですね。東京付近の方は僕にご相談ください!

Q3.根元だけ縮毛矯正をかけたいのですが可能ですか?

むしろ基本的には「根元だけ」で十分ですよ!

縮毛矯正をしっかりかけられていれば、その部分は半永久的にストレートの状態を維持することが出来るので、くせ毛の方がストレートヘアを維持する場合は新たに伸びてきたくせ毛部分に縮毛矯正をかければOKです。

その方がヘアケア面においても髪に優しいのでおすすめです♪

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Q4.縮毛矯正のまっすぐ過ぎる感じが好きじゃなくて

縮毛矯正でも自然な丸みを出すことは出来るし、巻いたりパーマをかけたりすることも出来ます!

ひと昔前の縮毛矯正だと髪がかなり硬くなってしまったりしていたのでパーマはおろか巻くことすら出来なかったのですが、薬剤と技術の進歩でかなり自然にかけられるようになりましたよ。

と、言ってもまだまだ自然な丸みを縮毛矯正だけでかけられる美容師さんはそんなに多くありません。なるべく自然にかけたいという方は僕にご相談くださいませ。

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Q5.縮毛矯正をかけたかったのに勝手にストレートパーマにされました。

美容師さんの知識不足もしくは技術不足が原因かと思います。

傷んでいて縮毛矯正の薬剤に髪が耐えられないから代わりにストパーをするなんて意見があったりもしますが僕的には大きな間違い。縮毛矯正は薬剤の強さの幅はかなり広く、ひどいダメージ状況でも毛髪と薬剤の知識と高度な技術があれば可能。

でもそれができるまで縮毛矯正を研究している美容師さんってほんっとうに稀なんです。。。

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Q6.ストパーを当てたのに雨の日は広がってしまいます。

ストパーはくせ毛には効果がないので雨の日に広がってしまうのは当然です!

ストレートパーマと縮毛矯正は全くの別物で、ストパーにはパーマ落としなのでくせ毛をストレートにする力はありません。

少し落ち着いたように感じるのですが、短期間で戻る上に湿気の耐性はないので湿気の強い日は意味がないのでくせ毛をストレートにしたい場合は縮毛矯正をしましょう!

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ABOUT ME
のっち/野坂信二
のっち/野坂信二
くせ毛マイスター
くせ毛顧客率100%のくせ毛専門美容師。東京表参道を拠点としてとして活動。TV出演、書籍出版、オンラインサロン運営など。現役バリバリでサロンワークを中心に、講師としても全国に飛び回っています。
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