縮毛矯正をかけ続けると髪が傷んでしまうたった一つの原因
こんにちは!
表参道エリアでくせ毛顧客率100%のくせ毛専門美容師、「くせ毛マイスター」として活動している野坂信二(@kusegemeister)です。
みんなには「のっち」という愛称で親しんでいただければと思います♪
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「縮毛矯正は痛む」そんなイメージをお持ちではないでしょうか?
実際のところは、、、痛みます(笑)
実は、縮毛矯正は美容室の数あるメニューの中でも1、2位を争うほど一回の施術のダメージが大きいメニューです。
そんな髪への負担の大きい施術だから傷んでしまう、バサバサになってしまう。という訳ではなく、縮毛矯正で傷んでしまう理由は他にあるのです。
縮毛矯正をかけ続けると髪が傷んでしまうたった一つの原因
縮毛矯正は何かとマイナスなイメージが付き纏います。
くせ毛にとっては、いわば救世主のような存在に思えるのですが、耳にするのはマイナスな事ばかり。
縮毛矯正をかけたことはないけれど、そんなマイナスな噂ばかり聞くからかけたくない!という方もたくさんいらっしゃいます。
そのマイナスな噂にどんなものがあるかというと
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- 痛む
- ショートヘアにできない
- 巻けない
- かけ続けなければならない[/box]
などなど。
挙げればキリがないかもしれないですね。
実はこのマイナスな印象というのは、縮毛矯正を施術する側、つまり美容師の技術レベルによって解決できてしまうことがほとんどなのです。
でも今回は技術レベルどうこうの話ではなく、縮毛矯正に美容師さんに一言あるオーダーをするだけでそれが回避できてしまうことなのです♪
髪を痛ませないためにする美容師さんへの縮毛矯正オーダー法とは
それは「根元だけかけてください!」です。
え、それだけ?とお思いでしょうが、それだけです(笑)
それがなぜかというと、本来縮毛矯正は根元だけかければいい施術だからなのです。
ですが「え!?私毎回縮毛矯正は毛先までかけてるっ!」「数回に一度は根元だけではなく、全体にかけます」という方は多いのではないでしょうか。
でも、実はそれって必要でない場合が多いのです。
それは縮毛矯正の特性に由来するものなのですが、縮毛矯正とはくせ毛を【半永久的に】ストレートヘアにする技術なので、
一度縮毛矯正をかけてストレートになっているところに重ねて縮毛矯正をかけることはただ単に痛めてしまうだけでなんのメリットもない場合が多いです。
「それは知ってるけど、いつも取れるのよねー。」という方も実際のところ多いんですよね。
これは縮毛矯正が半永久的にストレートになるというのはウソだからという訳ではなく、言ってしまえばそれすらも縮毛矯正失敗の一種と言っても過言ではありません。
そして、縮毛矯正をかけ続けると傷んでしまう原因とはまさにコレ。
縮毛矯正を新たに伸びてきたくせ毛の部分だけではなく、一度縮毛矯正をかけてストレートになっているはずの部分にさえもかけてしまうから傷んでしまうのです。
なので「根元だけかけてください」とオーダーすることでほとんどの場合は毛先までの施術を回避することができるはずです。
ただ、半ば強引に毛先まで縮毛矯正を毎回かけてしまう美容師さんもそこそこな割合でいるようです。これもよく耳にする話なので。
一度縮毛矯正をかけてストレートになっている部分に、なぜ縮毛矯正を重ねて再度かける必要があるのか謎ですよね。
いくつか見聞きしたものや考えられる要員をいくつか挙げてみようと思います。
なぜ既矯正部分に縮毛矯正を重ねるのか
要因はいくつか考えられます
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- そもそも綺麗にくせ毛が伸びていなかったため
- 痛みをくせ毛だと勘違いしたため
- 質感を揃えるため
- 縮毛矯正リタッチの知識や技術がないため[/box]
①そもそも綺麗にくせ毛が伸びていなかったため
この場合は、僕でも既矯正部分だとしても重ねて縮毛矯正をかけるであろう案件ですね。
「縮毛矯正は半永久的にストレートを維持することができる技術」というのは、各工程の処理をしっかりし、且つ癖を適切に伸ばせている場合に限ります。
一回の施術で適切にくせ毛をストレートに伸ばすことができなければ、次回縮毛矯正時に根元だけをしても中間に中途半端にうねりが残っている状態になってしまいます。
これではせっかく綺麗に根元をストレートにしたところで台無しですからね。この場合は、延び切らなかった既矯正部分にも再度ストレートをかける必要があります。
一度でしっかりかかっていれば二度目の必要は本来ないものなので、縮毛矯正がいかに一回の施術が重要かがよく分かります。
②痛みをくせ毛だと勘違いしたため
くせ毛には先天的なものと後天的なものがあり、その後天的なくせ毛の一種として「痛みによるくせ毛」があります。
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痛みによるくせ毛にも縮毛矯正をかけることは可能ではありますが、必ずしも解決するための最適な方法であるとは言えません。
加えて、くせ毛による発生してしまった髪に対しての縮毛矯正は、通常の縮毛矯正よりも難易度が高く正確な技術が要求されます。
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針の穴に糸を通す精度の施術が行えないのであれば、この場合の毛先に対しての縮毛矯正はかえって逆効果。
さらなるダメージを生み、最悪ビビリ毛という結果にもなってしまいかねないので細心の注意が必要です。
②質感を揃えるため
もっとも愚行と思える行為です。
縮毛矯正をやった後は髪の毛が蘇ったかのようにツルツルサラサラになりますよね。それには二つ理由があります。それは、
- くせ毛がストレートになったため
- 質感向上成分の影響のため
「くせ毛がストレートになったため」はそのままなので説明不要かと思いますが、うねうねくるくるもしくはザラザラゴワゴワしていた髪の毛がストレートになることで、
あたかも縮毛矯正をかける前よりも、髪が傷んでいないようにさえ錯覚してしまうほど質感や手触りが良くなります。
当然縮毛矯正をかけたダメージはしっかりと髪に刻み込まれているので、施術前と施術後では施術後の髪の方がダメージは確実にあります。
それでも髪が綺麗に見え、感じるのは、髪の綺麗さとは必ずしも髪のダメージ状況とは比例していないからなのです。
そして「質感向上成分の影響」というのは、縮毛矯正の薬剤には質感向上剤と呼ばれるものが配合されています。
シリコンとかそういうアレです。この成分が縮毛矯正の仕上がり時のツヤ感やサラサラ感を作り出しているわけです。
当然髪を覆う被膜成分を覆っているだけなのでシャンプーをすれば数日で剥がれてしまうものです。
言ってしまえば「その場限りの綺麗さ」であって、前者のようにその後ずーっと継続的に綺麗な状態が保てるようなものではありません。
つまりは、この手法は「その場限りの綺麗さ」をダメージと引き換えに髪に与えているわけです。
これでは、綺麗でいれるのは美容室帰りだけで数日後には元の状態よりもダメージ状況が悪化してしまいます。
③縮毛矯正リタッチの知識や技術がないため
「根元のみの縮毛矯正」って実は非常に高い技術力を要するんですよね。
素人さん的には全体の縮毛矯正の方が難しそうって印象が持たれやすいのですが、リタッチ縮毛矯正の方が格段に難易度が高いのです。
それがなぜかというと、「根元部分【のみ】に薬剤を塗布しなければならないから」なのです。
全体の方が薬剤を塗布する総面積は多いなれど、リタッチ縮毛矯正はその部分のみにしか薬剤をつけてはならないという制約があるので、
実は全体塗布よりも作業工程が多くなるし、塗布時間も多くかかってしまいます。
その中で、正確に薬剤塗布をする技術であったり、短時間がスピーディに作業することができないとたちまち仕上がりに影響が出てしまいます。
僕は、薬剤塗布の時間もストップウォッチをONにして時間を意識して計って、それに応じて薬剤放置タイムを調整していたりもするし、
できるだけスピーディに塗るための工夫も随所に散りばめてあります。
そういう工夫や知識、技術がないから簡単に塗れてしまう全体矯正を選択してしまうということですね。
嘘のように聞こえるかもしれませんが、何も考えずに全体塗布をする勢っていうのは確実にいるんですよね。
かくいう自分も見習い時代はそんな感じにふわっとしか感じでしかケミカルは教えてもらえなかったので、自分自身で勉強するまでは全体に塗布をしていたし、
根元だけ塗る技術も知識もなかったですからね。今考えると本当に危ないことをしていたな、とゾッとしてしまうレベル。
まとめ
このように縮毛矯正をかけ続けることで傷んでしまう原因というのは、そもそもが美容師さんの縮毛矯正スキルの乏しさから来るパターンも多いのです。
他の施術と比べても縮毛矯正という技術は、「一回の施術の重要性」のウェイトがかなり重い分、やはり高い技術力というものが求められてしまいます。
縮毛矯正をかけつつも綺麗な髪を維持したいならば、
一回でしっかりきっちり癖を伸ばしてくれる技術を持った美容師さんにお願いをすること。
イレギュラーがなければ長い目で見たときに綺麗を維持できる「リタッチ施術」に重きを置いている美容師さんにお願いをすることは必須です。
既矯正部に再度縮毛矯正をかけることが必ずしも悪い訳ではなく、あくまで基本はリタッチ施術でケースバイケースで全体もありうるとお考えください。
縮毛矯正をしっかり勉強されている方であれば、何も言わずに全体施術にはならず、必ず納得のいく説明をしてくれるはずです。
それがなければ、地雷と思ってもらって良いと思います。
合わせてお読みください。
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今日はこんなん。ほいじゃね♪