【知らないと危険】イルミナ系カラー剤とブリーチ剤どちらが髪を痛める?
こんにちは!
表参道エリアでくせ毛顧客率100%のくせ毛専門美容師、「くせ毛マイスター」として活動している野坂信二(@kusegemeister)です。 みんなには「のっち」という愛称で親しんでいただければと思います♪
↑YouTubeではくせ毛、ヘアケア関連の動画を多めに投稿しています!ぜひ登録してくだいね♪
ハイトーンカラーブームがかなり長く続いていますね。
イルミナカラーをはじめとして第三世代カラー剤とブリーチ技術の発展がその舵を切っている感じがします。
サロンワークをしていても「ブリーチ」「イルミナ」このワードは結構耳に入ってくること そしてそれらを大半の方が勘違いをしている事が多いので今回は最近のイルミナカラーとブリーチの情報を整理していきたいと思います。
第三世代カラーとブリーチの誤解
最近のイルミナカラーやブリーチに関して様々な間違った情報が行き交っているのできちんと整理していきますね。 よく耳にしたりするのはこんなの。
[box class=”gray_box” title=””]
- イルミナカラーは普通のカラーよりダメージ70%軽減される
- 傷まないブリーチがあるって本当?[/box]
「ハイトーンカラーをしてもなるべく髪を傷めたくない!」というのが正直なところですよね。
ハイトーンするならダメージなんて度外視!なんて時代遅れなのかも(笑) そんなハイトーンカラーにヘアケアを絡めた情報が圧倒的に多い印象です。
[box class=”gray_box” title=””]
- ブリーチって?
- イルミナカラーって?[/box]
そんな疑問を持っている方も多いと思うので、その辺から説明していきますね!分かる方は飛ばしちゃってください♪
傷まないブリーチとは?
ブリーチとは「脱色」に特化したカラー剤ですね。
金髪にしたりするアレです。
通常のカラー剤は 『脱色(色を抜いて明るく)→染色(色を入れる)』 というプロセスで髪を染めていきますが、ブリーチに染色作用はなく脱色オンリーです。
ここ最近はブリーチだけで済ますことはほぼなく、ダブルカラーというブリーチしてからもう一度普通のカラー剤で色を入れるという手法で用いる事がほとんど。
美容室で行うメニューで、縮毛矯正と並んで髪にダメージの大きいTOP2に君臨する髪に負担の大きいメニューです。
最近はケアブリーチ、ファイバープレックスなどの処理剤を用いたブリーチも登場しています。
これが「従来のブリーチと比べて90%以上ダメージを軽減します!」とか色々言われているのですが、これも嘘です。
確かに多少のダメージ軽減効果とダメージを感じない質感にする働きはありますが、ある程度の時間経過でその効果もなくなってしまうし もちろんしっかりダメージをします。
この辺を美容師さん含め勘違いしている人が多すぎるので 「ケアブリーチをしているから傷んでない!」っていう程で縮毛矯正を重ねて髪の毛がチリチリのビビリ毛になってしまったという事案を何度も目にしています。
イルミナカラーとは?
イルミナカラーとは発色が良く透明感を出すことが得意な【第三世代カラー剤】の先駆け的存在で一番メジャーなカラー剤です。
素人さんがイルミナカラー取り扱いの美容室をわざわざチョイスするくらい認知後の高いカラー剤。
一昔前なら素人さんがカラー剤の名前を知っているなんて考えられませんでした(笑)
イルミナカラーがここまで人気になったのは、その発色の良ささることながら【ダメージレス】の謳い文句ですよね。
誰が言い始めたのかは定かではないけど、従来のカラー剤よりも70%軽減する事ができるという噂が飛び交っているのですが 100000000%嘘です!
「イルミナカラーが痛まないなんてウソ!?色落ちの真相、発色の仕組みについても解説。」にて詳しく解説しているのですが、イルミナカラーが従来のカラー剤よりも70%軽減することはないし むしろ通常のカラー剤よりも髪の負担は高い場合の方が多いかと思います。
じゃあなんでイルミナカラーはこんなにも人気があるのか。 それはこんなメリットがあるからです。
[box class=”green_box” title=””]
- ブリーチなしで透明感のある髪色が作りやすい
- ブリーチするよりもダメージもなく時短にもなる[/box]
本来日本人が外国人のような透き通った髪色にしたい場合は地毛の黒を抜く必要があるので、ブリーチが必要となる場合があります。
それがイルミナカラーであれば、従来のカラーリングよりも地毛の黒を抜くパワーが強いので ブリーチをしなくてもある程度透明感を出す事が可能なんです。
ここまでならいいんですが、メリットだけで終わるわけもなくイルミナカラーにはこんなデメリットがあるんです。
[box class=”green_box” title=””]
- 従来のカラー剤よりも色落ちが早い。
- 明るくする作用が強いので一度の施術で見ると普通のカラー剤よりも痛む
- パーマや縮毛矯正など他のケミカルメニューとは相性が悪い[/box]
ざっくり説明するとカラー剤のダメージはどれだけ色を抜くかと比例します。
なので、従来のカラー剤よりもブリーチ力が高く、明るくする力が強いイルミナカラーの方がダメージは大きいんです。
この図のようにイルミナカラーは従来のカラー剤よりも、地毛の色を明るくして、より濃い色を入れて目標の髪色にするという手法。
これによってブリーチをしたような透明感のある髪色にしているんですね。
ベースの髪色を明るくすればするほど、色落ちが早く、染めたてと色落ちした時の髪色にギャップが大きくなります。 ざっくり説明ですが、これがイルミナカラーの特徴になります。
より詳しく知りたい方は以下の記事をご覧になってみてください!
[box class=”red_box” title=”合わせて読みたい”]
[/box]
勘違いが生んだ弊害
傷まないブリーチもイルミナ系カラー剤も「色」を重要視するならとても良い商材だと思います。
ただ、ヘアケアと関連づけたところで「傷まない!」という嘘の情報のせいで 色重視ではなく、ヘアケア重視で選択してしまう人がとても多いんですよね。
傷まないと思ってイルミナカラーをやって
[box class=”gray_box” title=””]
- 通常のカラー剤よりも傷んだ
- 色落ちがとても早く、カラーの頻度が高くなってしまった
- 暗く染めたのに色が抜けると金髪になってしまう[/box]
などのまさに理想の真逆の結果になってしまい、後悔している方がすごく多いんですよね。
ケアブリーチ系も同様で「傷まないと言われたからやったのに…」という声をよく耳にします。
カラーだけでなら色や多少のダメージで済むかもしれませんが、縮毛矯正やパーマを定期的にしている方だと
[box class=”gray_box” title=””]
- イルミナ系、ケアブリーチ系のダメージのせいでビビリ毛に
- イルミナ系、ケアブリーチ系のダメージで縮毛矯正やパーマを断られた[/box]
などの事案は予想に易いですね。。。
傷まないブリーチとイルミナカラーはどちらが傷まない?
ケースバイケースですが、同じ仕上がりならイルミナカラーの方が傷まないと思いますね。。
ただブリーチを使用しないと出ない透明感も当然あるので、デザイン次第なところがあります。
ヘアケアの領域は『その時だけ』ではなく、『その後数ヶ月〜数年』のスパンで考えていかなければならないことなので、なんとも言えないというのが正直なところです。
まとめ
イルミナ系カラー剤に関しても、ケアブリーチ系に関してもご理解いただけましたでしょうか?
[box class=”gray_box” title=””]
- イルミナ系はブリーチなしでも発色はいいが、色落ちが早くダメージが大きい
- ケアブリーチ系は質感は良くなるが傷まない訳では決してない[/box]
という感じですね。
イルミナ系カラー剤の使いどころは 「ブリーチはしたくないけど、綺麗な髪色になりたい!」って時。
「カラーでなるべく傷めたくない」勢の人にはオススメできませんの注意! ケアブリーチ系は、ブリーチするならチョイスするべき!
ここまでブリーチに有用な処理剤は存在しなかったので、するなら絶対に使った方が質感などは良いです。
傷んでないと錯覚するかもしれませんが、しっかりダメージはするのでそこは勘違いしないように注意ですね!
関連記事
[kanren postid=”3085,4070,183″]