【カラーと髪の痛みの関係】カラー剤種類別ダメージランキング!
こんにちは!
表参道エリアでくせ毛顧客率100%のくせ毛専門美容師、「くせ毛マイスター」として活動している野坂信二(@kusegemeister)です。
みんなには「のっち」という愛称で親しんでいただければと思います♪
↑YouTubeではくせ毛、ヘアケア関連の動画を多めに投稿しています!ぜひ登録してくだいね♪
今回は、カラーリングと髪のダメージの関係を解説していきます。
これは痛む、これは傷まない、色々な話は聞くとは思いますが、じゃあ比較したらどうなの?ってところでランキング形式でまとめていきます!
【ヘアカラーとダメージの関係】薬剤の種類や目的別ダメージランキング
一口に『カラーリング』といっても様々な種類があります。
ブリーチやアルカリカラー、マニキュアやカラートリートメント・・・同じタイプの薬剤でも市販かプロ仕様かでもダメージの差は異なります。
それぞれを髪の負担でランキンングにしたものがこちら!
- 市販ブリーチ
- サロンブリーチ
- 明るめ市販カラー
- イルミナなどのノンブリーチ高透明度ヘアカラー
- 市販泡カラー
- 市販白髪染め
- 暗め市販カラー
- 明るめサロンカラー
- サロングレイカラー
- 暗めサロンカラー
- マニキュア
- カラートリートメント
- ヘナ
一位にはやはりブリーチ・・・笑
【1位】 市販ブリーチ
カラーリングのダメージを測るもっとも分かりやすい指標となるのが『明るさ』です。
基本的にカラーリングは明るくすれば明るくするほどダメージ大きいので、明るくすることにステータス全振りのブリーチはダメージ最強なのは頷けますよね。笑
加えて市販のカラーリング剤というのは、基本的に【誰でも染まるように薬剤パワーが強めに設定されている】ことが多いです。多いというかそういうものです。
市販で大切なのは、痛むか傷まないかではなく、染まるか染まらないかですからね。。。
【2位】 サロンブリーチ
ブリーチという施術は、カラーリング施術の中ではトップクラスに難易度が高い施術です。
市販ブリーチは『とりあえず明るくする』というニュアンスがとても強いですが、サロンブリーチは『仕上がりの色に合わせて適切に明るくする』という感じ。
加えて、髪質やベースの髪に合わせて処理剤や施術手法を駆使することによりダメージを大幅に軽減することが可能です。
色も綺麗で、ブリーチ後に乗せるカラーの色持ちも全くの別物。
ブリーチは金銭的に余裕のない若者がやることも多いからか軽視されがちですが、カラーリングの中では自分でやるかプロである美容師に依頼するかで見た目も状態も最も差が出やすいものかもしれません。
【3位】 明るめ市販カラー
カラーリングのダメージを簡単に説明すると、ダメージと明るさの関係は比例していて、明るければ明るいほど髪に負担が大きくダメージしてしまいます。
明るいカラーリングと比べれば暗めのカラーリングの方が負担は少ないことが多いですね。
そして、市販のカラーリングは誰でも染まるように薬剤のパワーが強めに設定されています。
これが美容室では同じ明るさや色味を目指していたとしても、
その方の髪質や今の髪色によってプロである美容師が知識と経験を用いて、より綺麗な色に、そしてより髪の負担を少なくカラーリングをするのですが、市販はまずそれがなく、選択肢は常に一択。
これが市販とサロンカラーを比較した時にダメージの原因の一つになります。
カラー剤というのは、明るくする成分と色味の成分の二つのバランスで成り立っていると考えてください。
明るくする成分の方が格段に髪を傷めてしまう作用があるので、髪質や状態無視の市販高明度カラーはめちゃ痛みます。
加えて、日本人の高明度カラーはどうしてもオレンジ色になりがちなので全然可愛くもないです。
【4位】 イルミナなどのノンブリーチ高透明度ヘアカラー
イルミナカラーを筆頭に、アプリエ、アディクシー、スロウなど最近透明感を売りにしたカラーリングがブームです。
[kanren postid=”900″]
これまでカラー剤の名前を素人さんが知ることなんてほとんどなかったのですが、イルミナカラーはもはやかなりメジャーな名前となりましたよね。
よく『傷まない』という広告を目にしますが、気をつけてください。普通にめちゃくちゃダメージは強いですよ。汗
髪の色味よりも髪のダメージの方が気になる方、縮毛矯正やパーマをしている・したい方はまず避けるようにしてください。髪がボロボロになります。
これらのカラー剤は、これまでブリーチを使わないと出せなかった透明感がブリーチを使わなくてもこのカラー剤を使えば出しやすくなるというもので、
確かにブリーチを使うよりはダメージを軽減させることはできるけど、透明感を出すためには一度髪をガッツリと明るく必要があるので、しっかりとダメージはするんです。
思い出してください。カラーリングは明るくすればするほどダメージは大きくなります。
このようなブリーチなしで透明感の出せるカラー剤のカラクリはというと、ガッツリ明るくしてガッツリ色味を入れるという仕組み。
特徴としては、染めたてと退色した時の髪の髪の色味、明るさのギャップが通常のカラー剤よりもものすごいです。
かなり染めたのにすぐ明るくなるなんて人はこれらのカラー剤の場合が多いですね。
【5位】 市販泡カラー
泡カラーは手軽さにステータス全振りしたような商品になりますね。
元々強めに作られているカラー剤に加えて泡立ち成分も配合しているため、髪のダメージは倍増。。
それに”泡”な時点で根元だけ塗布するなんて概念は消え失せますよね。
そう、ヘアカラーをしながら髪の負担をなるべく減らすなら新たに伸びてきた根元だけ染めるというリタッチ施術が最適なんです。
ただ通常クリーム状のカラー剤であるならまだしも、泡状であれば根元から全体にモミモミするだけ。
「めちゃ簡単やん!」となりますが、その手軽さの裏返しは猛烈な髪のダメージ。絶対に後悔するからやめた方が良きです。
【6位】 市販白髪染め
基本的に明るいカラーリングよりも暗めなカラーリングの方がダメージは少ないです。
ですが、白髪染めとあっちゃ話は少し変わってきます。
白髪染めは基本的には暗めな色が多く、しっかり白髪を染めようとすると7レベル前後がいいとこで市販のグレイカラーではもっと暗くしないとなかなか染まらないようです。
こんな暗めな白髪染めですが、白髪染めは白髪をしっかり染めるだけのパワーが必要なので通常のおしゃれ染めと呼ばれる白髪の染まらないカラー剤よりも髪の負担が大きいんです。
加えてグレイカラー世代は白髪が出てくると同時期に毛髪強度も衰えてきて、髪が痛みやすくなります。
縮毛矯正とこの白髪染めホームカラーの組み合わせは最悪で、ビビリ毛になるリスクは100倍跳ね上がります。やめてください(懇願)
【7位】 暗め市販カラー
ここまでくると白髪染めでない暗めな「市販カラーなら大丈夫じゃね?」と思いました?
残念!
市販カラーは根元用のカラー剤しか存在しないんですよ!
サロンカラーはカラーブランドによっては、根元用と毛先用にカラー剤が分かれていたりして、毛先用はより髪に負担が少ないように染められる仕様になっています。
それにカラー剤は1剤2剤と分かれるのですが、2剤の濃度のコントロールでもダメージ負担を大幅に減らすことができますが、市販カラーにはそれもありません。
何度もいうように市販カラーは誰でも、どんな状態の髪でもしっかり染まるように強めに作られているため、ベースの髪の痛みの考慮などありません。
『傷まない』『トリートメント配合』意味ありません。目を覚ましましょう。
【8位】 明るめサロンカラー
明るめなカラーで綺麗な色を維持するには頻繁にカラーリングをしなければなりません。
日本人の髪はどうしても赤味が出やすく、明るいカラーをするといかにも抜けた色味のオレンジが出てしまうので汚さが出てしまいます。
Instagramにはそんなカラーリングが溢れているのですが、あれは小まめなカラーや写真加工の賜物であって、暗めカラーと同じ頻度で維持できるものではないと心得よ。。。
そして、ただでさえ頻繁にカラーリングのメンテナンスが必要ということは一回のダメージを極力減らすことで髪のダメージを軽減することができる。
カラーリングは明るければ明るいほど、そして傷んでいれば傷んでいるほど色持ちが悪いという特性を持っているので、明るいことに加えやるたびにダメージが増大していけばさらに色持ちが悪くなり、
カラーの頻度がさらに増し、痛むという抜け出せない負のループに巻き込まれることになるのは必至。
綺麗な髪色を維持するには、実は美容師さんとの綿密な計画のもと行うのがもっとも理にかなっているんです。
【9位】 サロングレイカラー
美容室で行うグレイカラーは基本的に伸びてきた白髪部分のみに行う”リタッチ”が主流。
カラーリングのダメージは明るさだけでなく、回数にも比例します。
単純な計算をすれば1ヶ月1センチ伸びる髪が60センチあるロングヘアだった場合、
毎月カラーリングをしていれば、毛先の方は60回分のカラーダメージが蓄積しているのに対して、
毎月リタッチに置き換えるだけで、毛先の方も1回分のカラーダメージしかない計算になります。
かなりのざっくり計算にはなってしまいますが、毎回するのか、根元だけにするのかで長い目で見た時の毛先の状態はまるで違うものになるだろうというのは容易に想像できますよね。
しかし、そもそも根元のみを染めるリタッチ施術は、聞こえこそショボく感じるかもしれませんがこれこそプロしかすることができない高等技術なんです!
だって、みなさん根元の1、2センチのみを正確に塗り分けることができますか?
まずできません。僕も必死で練習してやっとこ習得できた技術ですからね。。。
それを素人さんが、ましてや自分で見えない後頭部までしっかり根元の数センチのみをきっちり塗り分けることができればもはやそれは神です(笑)
【10位】 暗めサロンカラー
先ほどサロンカラーは根元と毛先の薬剤を塗り分けると言いました。
サロン用カラー剤の1剤は、根元用の薬剤と低アルカリなどの分類の明るくする成分(主にカラー剤のダメージとなる成分)を極端に減らしたタイプのものが存在します。
加えて、2剤も6%、3%、1%などメーカーによって様々ですが、薬剤濃度の異なるものが存在していて、濃度が高ければ高いほど1剤の明るくなる成分を活性化し髪を傷ませてしまう側面があります。
なので、美容室で使う毛先用カラー剤は1剤がそもそも髪に負担が少ない成分で構成されていて、組み合わせる2剤も濃度低めのものを用いることがほとんど。
これにより1剤の明るくなる成分が多く、2剤の濃度も高い根元用カラー剤と比べるとダメージを大幅に軽減することが可能なのです!
【11位】 マニキュア
マニキュアはいわば絵の具です。
髪自体を明るくする成分は入っておらず、髪表面に付着することで染色します。
なので、元々の髪色に大きく左右されてしまいます。
思い浮かべて見てください。
赤いマジックで黒画用紙を塗りつぶすのと、白画用紙を塗りつぶすの。
黒画用紙の方は少し赤くなったかな?程度ですが、白画用紙は鮮明な赤色になっていることが想像できるはずです。
髪を明るくする成分は入っていないので、短期的に見たマニキュアによるカラーダメージはゼロと言えます。
しかし、このカラーリング自体が強力なコーティング成分である側面もあるため、長期的に見て継続してマニキュア施術をしていると髪は普通に痛みます。
女性なら爪にマニキュアやジェルネイルをされた経験がある方が多いかと思います。
剥がしたあと、爪が薄くなってしまっていたり、ガサついていたりしませんか?
それが長期的に髪を強くコーティングしてしまっていることの副作用で、特有のガサつきが生まれてしまいます。
デザインとしてマニキュアを用いるなら全然問題なしですが、ジアミンアレルギーを除いた方の白髪染め施術などでのマニキュア使用は個人的にはなるべく避けたいと思ってしまう嫌な痛み方をします。。。
【12位】 カラートリートメント
(↑カラトリと言えばコレ!なカラーバター。)
カラートリートメントも髪の絵の具のようなものでベースの髪の色に大きく左右されます。
マニキュアと同じような感じですが、ただこちらはもっとデザイン寄り。
なぜなら退色がとても早いからです。
2週間ほどが退色の目安となっているので、コーティング作用もマニキュアよりもグッと少なく髪の負担はあまり考えなくて良いレベル。
ブリーチ→カラートリートメントの流れが多く、それがカラートリートメントの良さを一番発揮できるでしょうね♪
「ブリーチしてこれ以上髪を傷めたくない」「カラーの頻度は頻繁でもいいから色んな髪色を楽しみたい!」という方には打ってつけのカラーリングです!
【13位】 ヘナ
ヘナは髪への負担はゼロ、、、
それどころか超優秀なトリートメントなんですよね・・・!
僕のサロンワークでもよく使うし、これは他のいかなるトリートメントでも代用は効かないとても優秀なトリートメント効果があります。
それは”髪の穴埋め”と”収斂”。
髪はダメージを受けたり、加齢により髪痩せが進行すると、毛髪内部が穴ぼこだらけのスカスカ状態になってしまいます。
これでは髪に潤いがなく、外部刺激の耐性も弱くなってしまい、さらに髪の状態が悪化してしまうという悪循環に陥ってしまいます。
その穴埋めをし、繰り返すことでそれが定着し、擬似的に髪を健康で傷んでいないような状態へと戻してくれるんです・・・!
そして髪の収斂作用。
髪はさまざまな要因で弱ってしまうと、髪本来の持っている油と水分をちょうど良く保つ機能を失ってしまいます。
そうすることで髪の艶はなくなり、外部の湿気の影響を簡単に受けボサボサになってしまったり、トリートメントをしてもそれを吸着することも出来なくなってしまいます。
でも、その機能をも正常化してしまうのがヘナ。
この二つの機能を髪に負担をかけることなく、ちょうど良い塩梅で行ってくれるヘナ。
人工的なものでもここまで優秀なトリートメントは他に類を見ません。自然の力には感服ですね。
ただ、カラー剤として見ると底辺です(笑)オレンジ色にしかなりません!残念!
インディゴと組み合わせてブラウンにすることは出来ますが、カラー剤として見るとそれが限界。
しかも自然のものなので同じ配合で染めても同じ結果になるとは限らないというボンクラさ(笑)
のっちはヘナが大好きですけどね!
髪の負担を和らげるには、薬剤よりもプロの技術と知識を。
ここまではあくまでなるべく『薬剤』に焦点を当てて話をさせていただきました。
ですが、「ぶっちゃけ薬剤なんて・・・!」と思う部分もあります。笑
やはりそれよりも大事なのがプロである美容師さんの知識、技術、そして髪だけを見ず人を見てそれぞれのベストを提案することの出来る労わる心が何よりも大事だと思っています。
僕なら市販の薬剤だろうが、使いこなしてみせるぜ!
”馬鹿と鋏は使いよう”なんてまさに美容師のための言葉なんじゃないかな?と思うくらい(笑)
最終的には道具ではなく、それを扱う人間次第でどうとでもなるのです。
裏返せば、ネットで横流しされてるサロン用カラー剤を使えば傷まずに済む♪なんて安直な考えが通用しないということでもあるので悪しからず。笑
関連記事
[box class=”gray_box” title=”カラーとくせ毛の関係”]
[kanren postid=”3923,1479,183″][/box]
[box class=”gray_box” title=”ヘアケア関連記事”]
[kanren postid=”1444,825,3420″][/box]